変圧器の容量選定(kVAと負荷率)
設備容量・需要率・力率を入れると、必要な変圧器容量[kVA]がその場で出ます。将来の増設ぶんの余裕率も見込めます。
根拠:最大需要電力〔kW〕=設備容量×需要率。必要容量〔kVA〕=最大需要電力÷力率×(1+余裕率)
なぜ「設備容量そのまま」で選ばないのか
接続されている機器の定格を単純に足すと、実際に必要な容量より大きく出ます。すべての機器が同時に最大出力で動くことは、通常ありません。この「同時に動く割合」を需要率といい、これを掛けることで実際に流れる最大需要電力を見積もります。
需要率は建物の用途・機器構成によって施設ごとに大きく違います。本ツールはその値を断定せず、入力していただく方式にしています。過去の実測データがあればそれを使うのが最も確実で、無い場合は電気設備の設計を行う有資格者に相談してください。
力率で割るのはなぜか
変圧器の容量は皮相電力〔kVA〕で表しますが、負荷が使うのは有効電力〔kW〕です。この2つを結ぶのが力率で、力率が低いほど、同じ有効電力を送るのに大きな皮相電力(=大きな変圧器)が必要になります。力率も需要率と同じく施設ごとに異なるため、入力式にしています。
算出したkVAを、そのまま発注しない
計算結果は理論上必要な容量であり、実在する変圧器の容量帯に当てはまるとは限りません。変圧器は 5・10・20・30・50・75・100・150・200・300・500 kVA といった区切りの容量で作られていることが多く、計算値より小さい容量を選ぶことはできません。直近の上位の容量に切り上げてください。
実際に流通している容量帯や価格はメーカー・時期によって変わるため、本サイトでは一覧化していません。選定の最終判断は、電力会社との契約内容とメーカーのカタログを確認したうえで、有資格者が行ってください。
不等率・将来計画も加味してください
複数の建物・回路をまとめて1台の変圧器で受電する場合、各回路の最大需要電力が発生するタイミングがずれることを考慮する「不等率」という考え方もあります。
本ツールはこれを扱っていません。増設予定がある場合は、この計算結果に「将来の増設に見込む余裕率」を上乗せして検討してください。
ご利用にあたって
本ツールの計算結果は参考値です。需要率・力率は施設ごとに異なり、断定できません。
実際の変圧器選定・受電契約にあたっては、必ず電気設備の設計を行う有資格者が、電力会社との契約内容とメーカーの仕様書で確認してください。
本サイトは計算結果および利用によって生じた損害について責任を負いません。