技能試験の練習に必要な電線の長さ
練習する問題の寸法図から読み取った長さを入れると、ケーブルの種別ごとに何メートル必要かを計算します。練習の周回数、剥ぎ取りとやり直しで短くなるぶん、予備率を見込んだうえで、1巻何メートルの製品を何巻買えばよいかまで出します。
なぜ「1周ぶん×周回数」では足りないのか
練習で最も多い誤算は、1周ぶんの材料を買って、2周目で足りなくなるというものです。原因は3つあります。
1. 使った電線は、次の周で短くなっている
接続部を作るとき、被覆を剥いで心線を出します。作り終えた作品をほどいて次の練習に使おうとすると、剥いだぶんと、切り直したぶんだけ短くなっています。やり直しをすればさらに短くなります。
このツールの「1本あたりの余裕」は、この目減りを見込むための欄です。2周目以降を同じ電線でまかなうつもりなら、周回数のぶんだけ余裕を厚くする必要があります。逆に、周回ごとに新しい電線を切るのであれば、余裕は接続ぶんだけで足ります。
2. 圧着した接続部品は、元に戻せない
リングスリーブは圧着によって塑性変形させて電線を固定する部品です。工具で潰した時点で形が戻らないため、ほどいて再び使うことはできません。周回数のぶんだけ数量が要ります。
差込形コネクタも、内部のばねが電線を掴んで抜けない構造になっています。抜こうとすれば電線側かコネクタ側のどちらかを傷めます。これも周回ごとに新しいものが要ると考えてください。
3. 器具のほうは、たいてい使い回せる
一方で、スイッチ・コンセント・ランプレセプタクル・引掛シーリングといった器具は、ねじや差込で外せるので繰り返し使えます。
ここが購入判断の分かれ目です。2周目・3周目に買い足すべきものは「電線」と「接続部品」だけで、器具は要りません。最初に器具まで入ったセットを買い、以降は電線と部品だけを補充するのが無駄が出ません。何が消耗品で何がそうでないかは2周目で材料が足りなくなる理由で整理しています。
寸法は公表資料で確認してください
候補問題の内容と施工寸法、および合否の判断基準は、年度ごとに試験を実施する機関が公表します。本サイトはその数値を掲載していません。必ず公表されている原本を見て、そこから読み取った値を入力してください。
公表資料は一般財団法人 電気技術者試験センターで確認できます。