上期に落ちた人が下期に向けて買い直すもの
上期の技能試験が不合格だった場合、下期に向けて全部を買い直す必要はありません。使い回せるものと、消耗して買い直すものは分かれています。合否・日程の情報はここでは扱いません。まずは何を残し、何を補充すればよいかを整理します。
候補問題は年度単位で公表される
技能試験の候補問題は、電気技術者試験センターがその年度ごとに公表しています。同じ年度であれば、上期・下期で使われる候補問題の枠組みは共通です。つまり上期の練習で使った候補問題の知識や複線図の考え方は、下期でもそのまま活きます。
ただし、年度が替わると候補問題が更新されることがあります。自分が受ける回がどの年度の候補問題に基づくかは、必ずセンターの公式発表で確認してください。複線図を書く手順そのものを見直したい場合は複線図の書き方と考え方を、候補問題への向き合い方は候補問題、暗記より先にやることを参照してください。
買い直すもの・そのまま使えるもの
練習で消耗するものとしないものの区分は、上期・下期でも変わりません。詳しい理由は2周目で材料が足りなくなる理由にまとめていますが、結論だけ言うと次の通りです。
| もの | 下期に向けて | 理由 |
|---|---|---|
| 電線(ケーブル) | 足りない分だけ買い足す | 被覆を剥いだ分だけ短くなり、上期の練習で使い切っている |
| リングスリーブ | 買い直す | 圧着で変形すると元に戻らない |
| 差込形コネクタ | 買い直す | 内部のばねが電線を掴む構造で、抜くと壊れる |
| 工具一式 | 基本は使い回せる | 状態確認は必要(次章) |
| スイッチ・コンセント・ランプレセプタクル等 | 使い回せる | ねじ・差込で外せる構造 |
| ボックス・端子台 | 使い回せる | 同上 |
上期の練習で余った電線が残っていれば、その残量から下期に必要な買い足し量を計算できます。練習に必要な電線の長さに、周回数と手元の残量を入れて再計算してください。
工具は「消耗」より先に「状態」を見る
工具は繰り返し使える前提のものが大半ですが、上期の練習で酷使していれば下期に影響が出ることがあります。買い直すかどうかを判断する前に、まず状態を確認してください。
- 圧着工具(リングスリーブ用):ハンドルの動きが渋くないか、刻印部分に欠けがないかを見る
- 電工ナイフ・ケーブルストリッパー:刃こぼれがあると心線を傷つけやすくなる
- ウォーターポンププライヤー・ドライバー類:消耗しにくいが、紛失していないか一式を数えて確認する
工具の要不要そのものを一覧で確認したい場合は技能試験で揃える工具を使うと、持っているものにチェックを入れるだけで不足分だけが表示されます。
下期に向けた練習量の目安
上期で合格ラインに届かなかった原因は人によって違います。時間が足りなかったのか、欠陥が出たのか、特定の作業で毎回詰まったのか。原因によって、下期に必要な練習量も変わります。回数を先に決めるのではなく、自分の状態を3つの指標で確認する考え方を練習は何周すれば足りるかで解説しています。
時間が原因だった場合は、工程ごとにどこで時間を使っているかを工程別の時間配分で確認すると、次の練習で意識すべき工程が絞り込めます。
まとめ買いか、補充だけかの判断
下期の練習量が上期と同程度以上になりそうなら、電線・リングスリーブ・差込形コネクタをまとめて補充するほうが、都度追加するより無駄が出ません。届くまで練習が止まる時間も避けられます。器具は上期のものが使えるため、器具込みのセットをもう一度買う必要はないケースがほとんどです。